親指AFは,シャッター半押しAFではピント合わせが難しいときに使います。
たとえば,前景,背景がはっきり分かれていて,向こうの方にピントを合わせたいのに,シャッター半押しAFしたら手前のものの方にピントが合ってしまって困る,というようなときに使います。
シャッター半押しAFでは,けっこうそのようなことがおこりますよね。
親指AFは,シャッターの機能をシャッターを切ることだけに専念させ,AFは別のボタンにわりあてるものです。
GH5 では、下のAEAF LOCK ボタンに割り当てます。
それを親指で行うので,「親指AF」というわけですね。
下の場合は,向こうの島にフォーカスをあてたいので,一度,角度を変えて向こうの島を親指AFしておき,この角度にもどしてシャッターを切ったものです。
一度,背景の方を合わせやすい角度で親指AFで合わせておいて,その後欲しい画面構成にして撮るわけです。
親指とシャッターとを分けているので,合わせた後に,シャッター半押しでピントが手前に戻ってしまうということがないわけですね。
背景の方にセンターを合わせ,このボタンを押してAFを効かせておけば,そのあとレイアウトを変えても,背景の方にフォーカスを合わせ続けるのです。
もちろん,シャッターボタン半押しフォーカスの機能は切っておかないといけません。
でないと,せっかく背景の方に合わせても,いざシャッターを切るときにはまた手前のものの方にフォーカスを併せてしまいます。