![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/82C9CB33-64FF-4F53-B136-4D3DF28388E5-1024x768.jpeg)
現在、Raw撮影と現像にはまっています。
きっかけ
2013年ごろからLightRoomは買って持っていたし、その後Adobeのマスターコレクション、CCと、常にLightRoomは手元にあったのですが、なかなか億劫で触らなかったんですよね。
楽しさがわからなかったというか。面倒だったんですね。
α7Ⅲを買った時、ファイル形式の設定でRawも撮るというようにしていたので、室内で撮った暗い写真をLightRoomで明るくして書き出したことがきっかけで、LightRoomでの現像をするようになりました。
今では、iPhoneで撮る写真のほとんどは、LightRoomアプリで撮るようにしているほどです。
LightRoomアプリだと、Rawで撮れるんですよね。
そしてその場でLightRoomそのものの機能を使って現像ができます。
さらに、そのままPCのLightRoomに同期してくれるので、自宅でPCを開いて、本腰を入れて現像することもできます。
この一連のシームレスな動きがとても快適です。
Raw撮影、現像とは?
普通、カメラで撮った写真は、そのカメラが対象の色を解釈して「ここはこの色!」と決め打ちして作っているんですね。
ですから、黒く潰れたところは後からいくら明るくしても黒のままだし、白く飛んだところは後からいくら暗くしても白のなかから何かが浮かび上がることはありません。
それに対して、Rawとは「生」という意味です。
Rawで撮る、ということは、撮った時のデータをそのまま保存するということです。
カメラが解釈する前の、その部分そのままの色を画像ではなく、データして保存するのです。
ですから、本来はそのままではみることはできません。
カメラロールなどではRaw写真がちゃんと見えているように表示されますが、あれはiPhoneがとりあえず解釈して画像として見せているだけで、決定されたものではないわけですね。
ですから、Raw「生」のデータをいじることで、その部分の白をより暗くしたり、黒をより明るくしたりすることができるわけです。
そして、気に入った色になったら、初めてjpegなどの画像に書き出します。
その作業を「現像」というわけです。
現像された画像は、それで色が決まったのだから、白は白のまま、黒は黒のままとなります。
無理に変えるとノイズが出てしまいます。
もとのRawデータが残してあれば、そこから、今度は違ったテイストの写真を作ることができます。
ビビッドな写真とか、鮮やかな写真とか、彩度を下げた昔風の写真など、ノイズのないきれいな状態で作ることができるわけですね。
Rawは生のデータですから、情報量が多く、普通の写真のデータの何倍もの容量を使います。
現像前と後を比較
さっき撮った写真を現像したものを、撮って出しのものと比較したみましょう。
これが、撮ったままの写真です。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/624600D1-5F2B-45D1-8192-12683A34D0F4-1024x758.jpeg)
これでも綺麗だなと思いましたが、シャドーを明るくし、黒のレベルを上げて引き締めてみました。
するとこうなりました。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/65D6C2AA-23EF-4851-9A90-F6ABC17C0251-1024x768.jpeg)
赤の鮮やかさが増すとともに、暗いところの色もしっかり出てきました。
並べてみましょう。
補正して現像 撮ったまま
次は、桜の木ごしの池の様子です。
これが、撮ったままの写真。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/B5F62EF7-126F-4DE1-9D3E-C6968B7694DD-1024x758.jpeg)
なかなか良く撮れていると思いました。
でも、暗いところが多すぎて、手前の道の様子がよくわかりません。実際にはもっと明るいのです。
そこで、LightRoomアプリで補正するとこうなりました。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/7808B0A2-6F2F-4AE4-9AA2-C30F58657A62-1024x768.jpeg)
いやぁ、とても良くなりました。
逆光で黒く潰れていた葉が一枚一枚きれいに浮かび上がりました。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/49A1C0CB-0B19-42F8-9B0A-54180E690717-634x1024.jpeg)
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/A8441E1D-EECD-45D4-9E09-FF4C000B349A-633x1024.jpeg)
また、下の道のところが明るくなり、その結果、茂みだと思っていた暗い部分が実は桜の葉だったことがわかるようになりました。
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/6A8FFC79-2356-4404-9FAC-31885ED12754-1024x668.jpeg)
![](https://photoch.illst.com/wp-content/uploads/2019/09/A8664DF6-D58D-4C83-A267-45508B22E25B-1024x683.jpeg)
ならべてみると、違いが良くわかりますね。
補正して現像 撮ったまま
Rawで撮っていなければ、暗いところからこれだけの鮮やかな緑が現れることはありません。
出たとしてもノイズだらけでしよう。
撮ったままではもったいない
撮った写真はもっと良くなる。
そう思うと、撮りっぱなしではもったいないと思うようになりました。
まだ、最初に撮ったままの写真に課題を見つけることまではできません。
撮ったままで十分きれいだと思うのです。
さらに良くなった後の写真のイメージがないからなんですね。
このイメージができてくると、その写真の持つ課題が見えてくると思います。
青みがあるとか、色被りがあるなどのことは、撮ったままの写真を見てもまだ良くわかりません。
でも、そのうちわかるようになると思います。
補正前と後の写真を比べて驚く経験を積むことで、補正したらどうなるか、つまり、やらもっとこうしたいやらということが見えるようになると思うからです。
近頃は、ようやく「白飛びをなくしたい」「黒つぶれをなくしたい」くらいのことはわかるようになり、まずはそこから補正しています。
そういうわけで、iPhoneで撮る写真をRawで撮るようにし始めたのです。
そして、それをあれこれいじって気にいった写真になったら初めて書き出すようにしています。
「現像がめんどくさい」から、「現像、楽しい」に変わってきました。